香港レポート <長い一日の始まり>
香港に向け出発の当日、
この日の金沢は朝から雪が横殴りに降る悪天候でしたが、
キャリーケースに作品を詰め込み、
小松空港へ向かう頃にはそれも落ち着き、
定刻の21時に羽田に到着。
夕食に蕎麦をすすりながら日付けをまたぎ、
深夜便の飛行機を待ちました。
東京から香港までは5時間のフライト、時差は-1時間です。
クタクタに疲れていたのに寝られず早朝に到着したので、
ここから長い一日が始まりました。
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香港空港では先ずエアポートエクスプレス・トラベルパスを購入。MTR3日間乗り放題+エアポートエクスプレスの往復乗車券がついたとても便利なカードです。
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その後、電車・バスを乗り継いで宿泊先に。
フロントで荷物を預け、身軽になったところで、
夕方の搬入まで散策タイム。街はまだ半分以上眠っていて、
営業中の飲食店も僅か。
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少ない灯りを探し求め、朝ご飯に選んだのはお粥の店!
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初日は生憎の雨でしたが、屋根も多い香港。
雨宿りしながら、街を歩いてみました。
古く雑然とした建物が多いのですが、
ゴミ箱が多いので道は綺麗。
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清掃員もこの通り。
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果物屋ではその場でジュースにしてくれます。
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しぼりたてマンゴージュースでエネルギーチャージ。壮快!
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地元の人しか入らないであろうビルにも迷い込みました。
1階は野菜フロア、
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2階は肉・魚フロアと分かれています。
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スッポンや食用カエルも販売。
どうやって持ち帰るのかな・・。
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香港のバスや電車には全てラッピング広告が。道が狭いので建物も乗り物も縦長で、広告の迫力も満点です。特にこの2階建てトラム、
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2階の最前列に座れば、アトラクションのように楽しめます
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ランチはハーバーシティ内の翡翠拉麺小籠包へ行きました。香港通の方に教えていただいただけに全てが絶品。調子に乗って追加で2品頼むも食べきれず・・。実は余ったものを持ち帰ることができる香港の常識、この時はまだ知りませんでした。
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20時からの搬入に合わせ、作品を持って会場のマルコポーロ香港ホテルへ。
終了後は今回お声をかけていただいた大阪のギャラリーの方々と賑やかな宴。
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終了後は今回お声をかけていただいた
大阪のギャラリーの方々と賑やかな宴。
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翌日はいよいよAHAF(Asia Hotel Art Fair)の
VIPプレビューです
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滞在2日目、
夕方にAsia Hotel Art Fair(AHAF)の
VIPプレビューを控えたこの日、
雨は降っていないものの湿度は90%超え。
ビクトリア・ハーバーは霧がかかってもいい眺め。
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特にブルース・リーの銅像は大人気!
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初日から気になっていたのは工事現場の足場が竹。
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どんなに高い所も竹!
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香港レポート < AHAF VIPプレビュー>
その後、コンラッド香港で開催の
「Asia Contemporary Art Show 2015」に足を運びました。
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ラグジュアリーなホテルにウキウキ。ただ貰ったパンフレットをよく見ればよかった。全てを見ずに帰ってきてしまったようです。
ランチは池記であっさり雲呑麺を。こちらでは日本語メニューがなく、適当に選んだら全く予想外のものが出てきました。これもまた楽しい。
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場所を変え、マンゴーのデザートも追加。
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17時からはいよいよAHAFのVIPプレビュー。会場はマルコポーロ香港ホテル。
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展示はロビーから始まり、
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7、8階フロアへと続きます。
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パネルに載せていただいた作品の写真を見て私の出品を知り、訪ねてくれた方もいらっしゃいました。
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日本の特別展示は753と754号室。
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京都在住の若き茶人がベッドの上でお点前をされました。
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体を動かすたびに揺れるお道具。
この面白いパフォーマンスに皆、釘付け。
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お薄は丸久小山園、お菓子は京都、霜月(そうげつ)の「木の芽琥珀」。山椒の香りとシャリッとした食感が爽やか。
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展示は竹や日本画の作家4名で構成されました。
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他の客室もそれぞれ個性溢れる空間に。ワイヤーで作られた壷や魚に、
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カッピング中の超リアルな豚。
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因にこの日の夕食は豚・・ではなく、潮州?仔烙(ベビーオイスターのオムレツ)を。
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そして初日は気力もなかった夜景を見に
ビクトリア・ハーバーへ。感動・・・。
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香港レポート <クリエイターの集う場所>
滞在3日目はフェリーを使って香港島へ。
MTRでもすぐの距離ですが、これもまた旅の楽しみ。
香港の風を感じながらのんびり進みます。
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先ずは腹ごしらえ、とランチに入ったこのお店
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鍋は真っ二つに割れ、取手も欠けて、
かなりディープな印象ですが、これまた絶品。
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キャットストリートと呼ばれるこのエリアは坂道が多く、骨董店や露天商が並びます。
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ふと見つけたお寺に入ると信心深い地元民でいっぱい。
香港最古のお寺なのだそう。
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天井には無数の線香がぶら下がり、視界が霞むほど。
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その近くで友人がお店を持っていると聞き訪ねたのがここ、
PMQ。
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小さな部屋が連なるこの建物にはたくさんの若きクリエイターが自身のお店や事務所を持っています。
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家具を扱う事務所前にはシーソー付きテーブル。
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若者の夢を後押ししてくれるこの建物は活気に満ちあふれ、とてもいい気分でした。
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ゴミの分別も一目瞭然
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特にこの界隈の樹木が変わっていたのがとても印象的でした。根はヒゲのようにフサフサ、幹はまるで皮膚のように艶かしい。この土地の独特のエネルギーを感じました。
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香港レポート <「Art Central」へ>
3月の香港はアートに関わるイベントが目白押し。
何と4つのアートフェアが同時開催。
3つ目に訪れたのは、今年初開催の「アート・セントラル」です。
香港島のスターフェリー乗り場近くに
特別パビリオンが設けられ、70以上のギャラリーが出店。
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チケット売り場を通り、
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会場へ。特設なので地面がフワフワ、
歩くたびに展示物が揺れて心配な場面もありましたが、
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広々とした空間に置かれた大型作品は迫力満点。
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日本の著名なアーティストも勢揃い。
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会場内にはカフェも併設され、直管型蛍光灯(?)が面白く使われていました。
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夜はマルコポーロ香港ホテルのレストランで
リッチなディナーをいただきました。
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この巨大な肉料理は一生の思い出。
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夜景が見えるバーはあまりの人気で空きがなかったので、
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ペニンシュラタワーに。
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今の時期だけこのペニンシュラ香港にも
アート作品が出現しています。
今にも落ちそうな・・バス!
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香港レポート <「Art Basel Hong Kong 2015」へ>
滞在4日目、
歩き過ぎて棒になった足を何とか機能させるため、
足つぼマッサージに行ってみました。
薄暗い建物の中を恐る恐る入ると、
お姉さんが明るく「ドーゾドーゾ」とお出迎え。
初めての体験で痛いのかなーと少々不安もありましたが、
寝てしまうほど気持ちいい上、
旅行中の疲労がほんの小一時間で取れ、驚きました。
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すっきりしたところで、香港コンベンション&エキシビション・センターへ。こちらで開催されているのはアジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港2015」。厳しい審査を通過した世界39の国・地域から245のトップレベルのギャラリーが集結しています。この日は一般公開初日というだけにチケット売り場で大混雑。
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世界中のアーティストやファンが詰めかけている様子。
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「さて見るぞ!」と気合いを入れないと見られない圧倒的な規模。
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金沢21世紀美術館でお馴染みの作家も多数出ていました。
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皆、一休みしなければ回りきれないので併設のカフェは常にいっぱい。世界レベルの作品がこんなにも一堂に見られるなんて、本当に幸せです。また、新たな目標もできました。先ずはゆっくり、今回見たものを消化していこうと思います。
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香港レポート <最終日>
さすが中華料理、滞在5日目にしても飽きません。
そういえばワゴン式飲茶を体験していないなと思い立ち、
名都酒僂に行きました。
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希望のものを指差すと伝票にハンコが押され、お料理がテーブルに置かれます。実際に見て選べるので、メニューを見る煩わしさがありません。
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ホテルのアフタヌーンティーより、
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店先のエッグタルトに惹かれ食べてみたりと、残り時間は気ままに過ごしました。
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20時。AHAFが無事に閉幕、搬出後はそのまま空港へ。
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この経験がまた新たな道に繋がっていくことを期待しながら、ディープな香港の街を後にしました。
金沢に戻るとすっかり春の陽気。<香港レポート 終わり>
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