日本の工芸未来派

■2015年10月20日〜2016年2月7日
ミュージアム・アーツ・アンド・デザイン(ニューヨーク)

<2016年2月ニューヨークの旅>

工芸未来派の巡回展を見に、ニューヨークへ。
ただ2日前から体調が思わしくなく・・。いつもなら放っておく程度の症状でしたが、満を持して病院で診てもらいました。先生は「喉も腫れてないし、熱もないし・・」とちょっと困惑顔。インフルエンザ流行のニュースや旅先で風邪を引く不安(実は昨年の香港滞在中に一日ダウンしました)からかで、気にし過ぎたようです。「病は気から」は本当ですね。
薬が効いたのか今日は昨日よりも体が動いたので、旅先でお会いする方々へのお土産選びに走り回りました。
「パリの次はニューヨークしかないね!」
8年前にパリで初めて発表の場をいただいた時、
お世話になった方からの励ましの言葉です。
今回現地を訪れ、感慨深くなりました。
10月のオープニングを逃して半ば諦めかけていた昨年末、金沢でミュージアム・アーツ・アンド・デザイン(MAD)の館長とお会いする機会があり、そこからの計画でしたので、展覧会最終日という滑り込みの日程となってしまいましたが、実際に見ることができ本当に良かったと思います。


展示会場はMADの3階。
コの字型のフロアに金沢21世紀美術館での内容を
コンパクトに見せています。


一人ひとりにこのような解説付き。


グレン館長とも再会し、現在取り組んでいることなど
改めてお話する時間をいただきました。


そして同時開催中の「Wendell Castle Remastered」展に
感化され


次は家具に挑戦してみようかと考案中です。


●美術館巡り
MADの観覧を終えてから、
目前に広がるセントラルパークを歩きました。


リスがいっぱい。
すばしっこくて、なかなかカメラに収まってくれない!


お食事中のところをやっと・・。

かわいい姿に癒されながらアッパーイーストサイドに抜け、
フリックコレクションへ。
フリック氏の莫大なコレクションと共に見る邸宅は
見応えありました。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館も
アッパーイーストサイドにある美術館の一つ。
フランク・ロイド・ライトの建築が素晴らしかった!
螺旋状になっているので展示は非常に難しそうでしたが、
この空間に自分の作品を置いてみたいと思いました。


メトロポリタン美術館は巨大すぎて、
地図を持っていても迷子になりそうでした。
全て回ることができなかったので次回必ず。


ニューヨーク近代美術館はまるで教科書の中に
迷い込んだかのような名作揃いでした。さすがMoMA!


●ギャラリー巡り
今回訪ねたのはアッパーイーストサイドとチェルシー地区のギャラリー。アッパーイーストサイドにあるギャラリーのほとんどはアパートの一室で、インターホンを押して開けてもらいます。初めてだとちょっと見つけづらいのですが、老舗ギャラリーの風格があっていい。ちょうど工芸未来派でご一緒した青木さんの個展を拝見できました。


一方、チェルシー地区は全フロアにギャラリーが入っているビルが林立し、その景色には圧倒されます。


中はまるで美術館のよう
アートシーンの先端に触れ、大変刺激を貰いました。


●食事情
今回の旅で最も頭を悩ませたのが食事。
アメリカは物価が高い上にチップ制度があるので
手軽に美味しく、という訳にはいかないようで・・。
そんな中で現地の方が連れて行って下さったレストランと、


出発前からチェックしていた老舗のステーキハウスでは、
アメリカの良き食文化を堪能しました。


オイスターバーは
グランドセントラルターミナル内にあるレストラン。
搬出に来ていた関係者の方々と合流し、
賑やかな宴になりました。


構内にはプラネタリウムを思わせるような星座が。


最後の夜は楽しみにしていたミュージカル。
のはずが、過密スケジュールがたたり前半少しウトウト。。。

 

6日間のうち半分は移動で、時差ボケが解消してきた頃の帰国。
風邪の症状は平行線のままでしたが、体は元気でひたすら歩きました。
恵まれたのは天候。ダウンコートにニット帽、レギンスにスノーブーツと防寒用具を新調したものの、
滞在中は金沢の気温と然程変わらず、帰国後一気に-17.2℃まで下がったのだそう。無事に帰国できホッとしています。
ニューヨークで充電したエネルギー、先ずは日本橋三越での個展に活かします!

〜ニューヨークレポート終わり〜

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